dimコードをパワーコードで弾く方法|dim7・m7♭5にも使える押さえ方を解説

dimコードをパワーコードで弾く方法を解説するギター初心者向け記事のアイキャッチ画像。dim7・m7♭5やパッシングディミニッシュの使い方を紹介。 ギター初心者レッスン
生徒さん
生徒さん

うーん…

堀川先生
堀川先生

どうしたの?

生徒さん
生徒さん

コードを調べてパワーコードで弾いていると

dimとかdim7っていうコードの時に音が合わないんですよね…

堀川先生
堀川先生

なるほど!
dimやdim7は、普通のパワーコードにそのまま置き換えると合わないことがあるんだよね!
今回はdim系のコードの時に使うパワーコードについて教えましょう!

ギターで曲のコードを調べて、パワーコードに置き換えて弾いていると、

「このコードだけなんだか響きがおかしい」

と感じることはありませんか?

今回は、通常のパワーコードがdim系のコード上で弾くと合わない理由と、
ギターでdimコードをパワーコード風に弾く方法、実際のコード進行での使い方を解説します。

※この記事では分かりやすくするため、♭5を含むdim・dim7・m7♭5をまとめて「dim系」と表現しています。それぞれのコードは構成音が異なる別のコードです。


dim系のコードは普通のパワーコードで弾ける?

結論からいうと、通常のパワーコードをそのまま使うのではなく、5度の音を半音下げる方法が使えます。

なぜ普通のパワーコードでは違和感が出ることがあるのか、まずは仕組みを簡単に確認してみましょう。

通常のパワーコードは「ルート+5度」

一般的なパワーコードは、

ルート+完全5度

というシンプルな構成になっています。

たとえばCのパワーコード「C5」であれば、

C(ルート)+G(5度)

です。

3度の音が含まれていないため、メジャー・マイナーの影響を受けにくく、
ロックなどでは多くのコードをパワーコードに置き換えて演奏できます。

通常のパワーコードの押さえ方や仕組みを詳しく知りたい方は、パワーコードについて解説した記事もあわせてご覧ください。

dim系では5度を半音下げて考える

dimコードには、通常の完全5度ではなく♭5(減5度)が含まれています。

たとえばCdimの構成音は、

C・E♭・G♭

です。

ここで通常のC5を使ってしまうと、

C+G

となり、Cdimで必要なG♭ではなくGを鳴らすことになります。

そこで、パワーコードの5度を1フレット分下げ、

C+G♭

という形にします。

これが、今回紹介するdim系コードをパワーコード風に弾く方法です。

パワーコードの形は分かっていても、

「どの音が5度なのか分からない」
「コードネームを見ても、どの音を動かせばいいのか判断できない」

という方も多いと思います。

横山貢介ギター教室では、コードフォームを丸暗記するだけでなく、ルート・3度・5度などの音の役割を確認しながら、実際の曲で使える形に整理していきます。

横浜・長津田・オンラインでギターレッスンを行っていますので、コードの仕組みやパワーコードの使い分けに悩んでいる方は、ぜひ無料体験レッスンをご利用ください。


dimをパワーコード風に弾く押さえ方

dimのパワーコード風の押さえ方は、通常のパワーコードを覚えていれば難しくありません。

ポイントは、

「5度の音だけを1フレット下げる」

ことです。

通常のパワーコードから5度を1フレット下げる

通常のパワーコードが、

ルート+5度

なのに対して、dim系で使う今回のフォームは、

ルート+♭5

です。

たとえば、

C5:C+G

から5度のGを半音下げると、

C+G♭

になります。

ギターでは半音=1フレットなので、パワーコードで5度を押さえている音だけを1フレット低い位置へ動かせばOKです。

3音で「ルート・5度・1オクターブ上のルート」を弾いている場合は、中央にある5度だけを半音下げ、オクターブのルートはそのまま残します。

6弦ルート 青がルート、白が♭5です。

5弦ルート

5弦ルートで5度を半音下げたルート+♭5の省略フォームを示したギター指板図

dim7・m7♭5も2音に省略できる?

dimだけでなく、dim7やm7♭5が出てきた場合にも「ルート+♭5」の2音を使う方法があります。

ただし、ここには大切な注意点があります。

dim・dim7・m7♭5には♭5が含まれる

dim、dim7、m7♭5はそれぞれ異なるコードですが、共通してルートに対する♭5を含んでいます。

そのため、パワーコード主体で曲をシンプルにアレンジする場合、

ルート+♭5

という2音を取り出して演奏する方法が使えます。

たとえば「m7♭5をパワーコードのような少ない音数で弾きたい」という場合にも、
この考え方を応用できます。

2音に省略したボイシングとして使う

ここは間違えやすいところです。

ルート+♭5を弾いただけで、dim7やm7♭5というコードが完成するわけではありません。

たとえばm7♭5には、ルートと♭5以外にも♭3や♭7が含まれています。

dim7にも同じく、ほかの構成音があります。

今回紹介している方法は、それらのコードからルートと♭5だけを取り出した省略ボイシングです。

そのため、

「dim7のパワーコード」

という別のコードが存在するというより、

dim7などをパワーコード感覚の2音に省略して演奏する

と考える方が正確です。

dim・dim7・m7♭5それぞれの構成音や通常のコードフォームについて詳しく知りたい方は、別記事のdim7・m7♭5解説も参考にしてください。

dim7やm7♭5は、

「コードフォームは覚えたけれど、曲の中でどの形を使えばいいか分からない」

と悩みやすいコードです。

横山貢介ギター教室では、dim7やm7♭5の押さえ方だけでなく、パワーコード風に省略する場合と、通常のコードフォームを使う場合の違いも、実際のコード進行を使いながら確認できます。

横浜・長津田・オンラインでレッスンを行っていますので、コードの使い分けや伴奏に迷っている方は、無料体験レッスンで一緒に整理してみましょう。


実際のコード進行でdim系パワーコードを使ってみよう

ここからは、実際のコード進行で使ってみましょう。

FからF#dim7を経てGmへ進むパッシングディミニッシュのギターTAB譜

関連記事「進化したパワーコード」の画像

dim7が登場する代表的な使い方のひとつに、パッシングディミニッシュがあります。

よく使われるパッシングディミニッシュのコード進行

たとえば、

F → F#dim7 → Gm

というコード進行があります。

ルート音を見ると、

F → F# →G

と半音ずつ上がっています。

このようにコードとコードの間にdim7を入れ、
ルートを半音で滑らかにつなぐ使い方がパッシングディミニッシュです。

ギターだけでなく、さまざまなジャンルのコード進行で耳にする形なので、
覚えておくと実際の曲でも見つけやすくなります。

通常のパワーコードで弾くとどう聞こえる?

この進行をパワーコード主体で演奏するとしましょう。

FやGをシンプルにパワーコード化して、

F5 → F#5 → G5

と弾くと、中央のF#5には通常の完全5度が含まれます。

しかしF#dim7では、ルートに対する5度は完全5度ではなく♭5です。

そのため、普通のF#5をそのまま当てはめると、不協和音になり、違和感の原因になってしまいます。

5度を半音下げてパッシングディミニッシュを弾いてみよう

では、F#dim7の部分をパワーコード風に弾く場合はどうすればよいのでしょうか。

通常のF#5は、

F#+C#

という「ルート+5度」の組み合わせです。

ここで5度のC#を半音下げると、

F#+C

となり、「ルート+♭5」の形になります。

そのため、

F5 → F#5 → G5

と弾くのではなく、

F5 → F#+C → G5

とすることで、F#dim7に含まれる♭5の響きを残しながら、パワーコード主体の演奏に合わせることができます。

通常のF#5と、5度を半音下げたF#+Cを弾き比べてみると、違いが分かりやすいでしょう。


dim系パワーコードを使うときの注意点

今回紹介している「ルート+♭5」は非常に便利ですが、どんな場面でもこの2音に置き換えればいいわけではありません。

すべてのdimコードを2音で弾けばいいわけではない

今回の方法が特に使いやすいのは、

パワーコード主体の曲や、コードを少ない音数に省略して演奏したい場面

です。

一方で、dim7特有の緊張感やm7♭5の響きをしっかり聞かせたい場合は、
2音だけではコードのキャラクターを十分に表現できません。

曲調やアレンジによって使い分けましょう。

コードの響きを出したい場合は通常のコードフォームを使う

ジャズやR&Bなど、コードの響きそのものが重要になる場面では、
dim7やm7♭5の通常フォームを使った方が適している場合があります。

特に3度や7度はコードの性格を決める重要な音です。

「簡単だから常にルート+♭5にする」のではなく、

パワーコード主体なら2音に省略する
コード感を出したいなら通常のフォームを使う

というように使い分けてみてください。


まとめ|dim系コードでは5度を半音下げてみよう

パワーコードで曲を弾いていて、dim・dim7・m7♭5が出てきたときに、
「普通のパワーコードだと何か違う」と感じたら、まず5度の音に注目してみましょう。

通常のパワーコードは、

ルート+5度

ですが、今回紹介したdim系の省略フォームでは、

ルート+♭5

を使います。

ギターでは、通常のパワーコードから5度の音を1フレット下げると考えると分かりやすいでしょう。

特に、

F → F#dim7 → Gm

のようなパッシングディミニッシュでは、実際のコード進行の中でこの形を確認できます。

ただし、ルート+♭5はdim7やm7♭5のすべての構成音を鳴らしているわけではありません。

パワーコード主体でシンプルに弾きたいときの省略ボイシングのひとつとして活用してみてください。

横山貢介ギター教室では、こうしたコードの仕組みを実際の曲と結びつけながら、一人ひとりのレベルに合わせてレッスンしています。

横浜・長津田・オンラインでギターレッスンを行っていますので、独学でコードやバッキングに悩んでいる方、実際の曲の中で使えるようになりたい方は、ぜひ無料体験レッスンへお越しください。

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