Drop2ボイシングとは?ジャズギターで使える覚え方と枯葉での練習方法

drop2/枯葉 ジャズギターレッスン

ジャズギターを練習していると、必ずと言っていいほど出てくるのがDrop2ボイシングです。

「Drop2って聞いたことはあるけれど、意味がよく分からない」

「コードフォームが多すぎて覚えられない」

「ジャズのバッキングで使いたいけれど、実際の曲でどう練習すればいいのか分からない」

このように感じている方も多いのではないでしょうか。

ジャズ演奏では、コードを数多く知っていること、そして瞬時に見つけて弾けることがとても大切です。

これはバッキングの時だけでなく、アドリブにも役立ちます。

コードの音が見えるようになると、コードトーンを意識したフレーズや、コード進行に沿ったアドリブも作りやすくなります。

この記事では、Drop2ボイシングの基本的な考え方から、maj7・7th・m7・m7♭5への応用、さらにジャズスタンダード「枯葉」を使った実践的な練習方法まで解説します。

横浜・長津田・オンラインでジャズギターを学びたい方、コードボイシングやバッキングに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ジャズギターのコードやボイシングを独学で学んでいると、「形は覚えたけれど曲の中で使えない」と感じることがあります。

横山貢介ギター教室では、長津田・横浜校・オンラインで、Drop2ボイシングや3ノートボイシング、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ、枯葉を使ったバッキング練習などを、実際の曲に結びつけながらレッスンしています。

独学でコードの覚え方や使い方に悩んでいる方は、体験レッスンで現在の課題を一緒に整理できます。

無料体験レッスンはこちら


Drop2ボイシングを理解する前に|クローズドボイシングとは?

Drop2ボイシングを理解する前に、まずはクローズドボイシングを確認しておきましょう。

クローズドボイシングとは、コードの構成音をできるだけ狭い音域の中に並べた形です。

たとえば、Cmaj7の場合、構成音は次の4つです。

C・E・G・B

この音を下から順番に、

C・E・G・B

と積み上げた形が、基本形のクローズドボイシングです。

Cmaj7の転回形を並べると、次のようになります。

最低音音の並び
基本形CC・E・G・B
第1転回形EE・G・B・C
第2転回形GG・B・C・E
第3転回形BB・C・E・G

1つ目は、Cが最低音にある基本形です。

2つ目は、3rdであるEが最低音になる第1転回形です。

3つ目は、5thであるGが最低音になる第2転回形です。

4つ目は、7thであるBが最低音になる第3転回形です。

このように、構成音を近い距離で並べたものがクローズドボイシングです。


Drop2ボイシングとは?

Drop2ボイシングとは、クローズドボイシングの上から2番目の音を1オクターブ下げた形です。

たとえば、Cmaj7のクローズドボイシングが、

C・E・G・B

だとします。

この中で、上から2番目の音はGです。

このGを1オクターブ下げると、

G・C・E・B

になります。

これがDrop2ボイシングです。

つまり、Drop2とは、

上から2番目の音を下に落とす

という意味です。

言葉だけ聞くと難しそうですが、仕組み自体はとてもシンプルです。


なぜジャズギターでDrop2ボイシングが重要なのか

Drop2ボイシングは、ジャズギターで非常によく使われます。

理由は、ギターの指板上で押さえやすく、響きも自然だからです。

クローズドボイシングは、ピアノでは弾きやすい形でも、ギターでは音の間隔が狭すぎて押さえにくいことがあります。

一方、Drop2ボイシングは音の配置が適度に広がるため、ギターでも実用的なコードフォームになりやすいです。

Drop2ボイシングを覚えると、次のようなメリットがあります。

  • ジャズらしいコードバッキングができる
  • コード進行を滑らかにつなげやすい
  • 同じコードでも複数の押さえ方が分かる
  • 伴奏の響きが豊かになる
  • コードトーンが指板上で見えやすくなる
  • アドリブでもコードの音を意識しやすくなる

特にジャズでは、同じコードを毎回同じフォームで弾くのではなく、前後のコードに合わせて近い位置でつなぐことが大切です。

Drop2ボイシングは、そのための非常に良い練習になります。


Cmaj7をDrop2にしてみる

Cmaj7の基本形クローズドボイシングは、

C・E・G・B

です。

上から2番目の音であるGを1オクターブ下げると、

G・C・E・B

になります。

これがCmaj7のDrop2ボイシングです。

同じ考え方を、転回形にも当てはめることができます。

クローズドボイシング上から2番目の音Drop2後の形
C・E・G・BGG・C・E・B
E・G・B・CBB・E・G・C
G・B・C・ECC・G・B・E
B・C・E・GEE・B・C・G

このように、各転回形に対してDrop2を作ることで、同じCmaj7でも複数のボイシングができます。

最初は理屈で理解するよりも、実際に指板上で押さえて音の響きを確認することが大切です。


Drop2ボイシングを4種類のコードに応用する

ジャズギターでまず覚えたいDrop2ボイシングは、次の4種類です。

maj7
7th
m7
m7♭5

この4種類は、ジャズのコード進行で非常によく出てきます。

特にⅡ-Ⅴ-Ⅰ進行やマイナーⅡ-Ⅴ-Ⅰを理解するうえで重要です。


maj7から変化させて覚える

Drop2ボイシングを覚える時は、すべてを別々に暗記しようとすると大変です。

おすすめは、maj7を基準にして、少しずつ音を変化させて覚える方法です。

たとえば、次のように考えます。

maj7の7thを半音下げる
↓
7th
7thの3rdを半音下げる
↓
m7
m7の5thを半音下げる
↓
m7♭5

つまり、

maj7 → 7th → m7 → m7♭5

という順番で変化させながら覚えると、コード同士の関係が見えやすくなります。


1弦〜4弦、2弦〜5弦で覚える

今回の練習では、主に次の2つの弦セットでDrop2を考えます。

1弦〜4弦
2弦〜5弦

この2つの弦セットは、ジャズギターのバッキングでとても使いやすいです。

最初からすべてのポジションを完璧に覚えようとすると大変です。

まずは、よく使うポジションだけでも構いません。

その後、少しずつ別のポジションへ広げていきましょう。


Drop2ボイシングは「頑張って覚える」ことも必要

Drop2ボイシングは、仕組みを理解することも大切ですが、最終的には実際に押さえられるようにする必要があります。

つまり、ある程度は覚える作業も必要です。

ただし、丸暗記だけで覚えようとすると忘れやすくなります。

おすすめは、

  • maj7を基準にする
  • 7thだけ半音下げる
  • 3rdを半音下げてm7にする
  • 5thを半音下げてm7♭5にする
  • 弦セットごとに整理する
  • 曲の中で使う

という順番です。

特に最後の「曲の中で使う」がとても大切です。

コードフォームだけを単独で覚えても、実際の演奏で使えないことがあります。

そこで今回は、ジャズスタンダード「枯葉」を使って練習していきます。

Drop2ボイシングは、フォームを単体で覚えるだけでは実践で使いにくいことがあります。

「コードフォームは覚えたけれど、曲になると手が止まる」
「枯葉のコード進行でどうボイシングを選べばよいか分からない」

という方は、レッスンで実際の曲に合わせながら練習するのがおすすめです。

横山貢介ギター教室 長津田校・横浜校・オンライン校では、枯葉などのジャズスタンダードを使って、コード進行に合ったボイシング選びやバッキングの作り方をサポートしています。

無料体験レッスンはこちら

Drop2ボイシングを枯葉で練習する方法

Drop2ボイシングを覚えるだけでなく、実際の曲のコード進行で使えるようにするために、「枯葉」を使って練習します。

枯葉はジャズギター初心者〜中級者にとって非常に良い練習曲です。

理由は、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ進行やマイナーⅡ-Ⅴ-Ⅰが分かりやすく含まれているからです。

コード進行の中でDrop2を使うことで、単なるフォーム練習ではなく、実際のバッキングに近い練習になります。


練習ルールを決める

今回の練習では、ただ好きなコードフォームを選ぶのではなく、ルールを決めて練習します。

たとえば、EX-1では次のようなルールにします。

1. Drop2ボイシングであること
2. 2弦〜4弦を中心に使うこと
3. 5フレット〜7フレット付近でまとめること
4. コード同士の音の距離をなるべく近くすること

※実際の譜面では、2弦〜5弦、または1弦〜4弦の弦セットで練習している場合があります。記事内では、掲載する譜面に合わせて表記を統一してください。

このようにルールを作ることで、いつも得意なコードフォームばかり弾いてしまうことを防げます。

最初は少し大変ですが、自分でコードを探す練習になるため、指板上での理解が深まります。


コード同士を近い音でつなぐ

Drop2ボイシングを曲で使う時に大切なのは、コード同士を近い音でつなぐことです。

毎回大きくポジション移動してしまうと、バッキングが不自然になりやすいです。

一方、前のコードと次のコードの音が近い位置にあると、コード進行がスムーズに聴こえます。

たとえば、枯葉のコード進行では、

Cm7 → F7 → B♭maj7

のようなⅡ-Ⅴ-Ⅰ進行が出てきます。

この時、各コードをバラバラの場所で押さえるのではなく、近いポジションでつなげると、自然な流れが生まれます。

この「近い音でつなぐ」感覚は、ジャズギターのバッキングでとても重要です。


EX-1|2弦〜5弦付近でDrop2を練習する

EX-1では、2弦〜5弦付近のDrop2ボイシングを使って、5フレット〜7フレット周辺でコードをまとめます。

この練習の目的は、得意な形に頼らず、限られた範囲の中でコードを探すことです。

最初は時間がかかるかもしれません。

しかし、コードの構成音を確認しながら探していくことで、

  • 指板上の音が見える
  • コード同士のつながりが分かる
  • 似たフォームの違いが分かる
  • 実際のバッキングで使いやすくなる

という効果があります。

特に、同じフレット周辺でコードをつなぐ練習は、実践的なバッキング力につながります。


EX-2|1弦〜4弦でDrop2を練習する

EX-2では、1弦〜4弦のDrop2ボイシングを使って練習します。

ルールはEX-1と同じです。

1. Drop2ボイシングを使う
2. 5フレット〜7フレット付近でまとめる
3. コード同士をなるべく近い音でつなぐ

1弦〜4弦のコードは、音域が高く、明るく抜ける響きになりやすいです。

一方、2弦〜5弦のコードは少し落ち着いた響きになり、伴奏で使いやすい場面も多いです。

同じコード進行でも、弦セットを変えるだけで響きが変わります。

両方の弦セットで練習しておくと、演奏中に選べる選択肢が増えます。


他のポジションでも練習する

今回は5フレット〜7フレット付近を中心に練習します。

しかし、Drop2ボイシングを本当に使えるようにするには、他のポジションでも同じ練習をすることが大切です。

たとえば、

  • 3フレット付近
  • 5〜7フレット付近
  • 8〜10フレット付近
  • 12フレット付近

など、範囲を決めて練習してみましょう。

ポジションごとに同じコード進行を弾けるようになると、指板上の景色が変わってきます。

「このコードはここにもある」

「次のコードへ近い音で移動できる」

という感覚が少しずつ身についていきます。


Drop2ボイシングを実践で使うコツ

1. まずは1つの弦セットに絞る

最初からすべてのDrop2を覚えようとすると、かなり大変です。

まずは1弦〜4弦、または2弦〜5弦のどちらかに絞って練習しましょう。

1つの弦セットでmaj7・7th・m7・m7♭5をある程度覚えたら、もう一方の弦セットへ広げます。


2. 1つのキーでⅡ-Ⅴ-Ⅰを練習する

Drop2ボイシングを覚える時は、1つのコードだけでなく、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰで練習するのがおすすめです。

たとえばCメジャーなら、

Dm7 → G7 → Cmaj7

です。

これを同じポジション付近でつなげてみましょう。

Ⅱ-Ⅴ-Ⅰで練習すると、実際の曲に近い形でコードを覚えられます。


3. 枯葉で1コーラス弾く

Ⅱ-Ⅴ-Ⅰに慣れてきたら、枯葉のコード進行で1コーラス弾いてみましょう。

最初はテンポを落として、音が途切れないようにゆっくり練習します。

大切なのは、難しいリズムを入れることではありません。

まずはコードフォームを正確に押さえ、コード同士をスムーズにつなげることです。


4. リズムを変えてバッキングする

コードが押さえられるようになったら、リズムを変えてみましょう。

たとえば、

  • 4分音符で弾く
  • 2拍目と4拍目に弾く
  • 裏拍に入れる
  • 休符を入れる
  • 低音弦を避けて軽く弾く

といった練習ができます。

同じDrop2ボイシングでも、リズムを変えるだけでバッキングらしくなります。


5. アドリブにもつなげる

Drop2ボイシングを覚えると、アドリブにも良い影響があります。

なぜなら、コードトーンが指板上で見えるようになるからです。

コードトーンが見えると、

  • どの音に着地すればコード感が出るか
  • 次のコードへどの音でつなげるか
  • フレーズの中にコードの響きを入れるにはどうするか

が分かりやすくなります。

つまり、Drop2ボイシングの練習は、バッキングだけでなく、アドリブの土台作りにもなります。


トライアドから理解するセブンスアルペジオ|ジャズギター完全ガイド

ジャズギターでのアルペジオ実践法|7度を使ってコードをつなぐ弾き方【枯葉】

ジャズギター基礎|7thコード4種類のコードトーン完全整理


Drop2ボイシングでつまずきやすいポイント

フォームを丸暗記しようとして挫折する

Drop2ボイシングは数が多いです。

すべてを一気に覚えようとすると、かなり大変です。

最初は、よく使うフォームだけで大丈夫です。

1つのキー、1つの弦セット、1つのポジションから始めましょう。


コード名だけ見て押さえようとする

コード名だけを見てフォームを探すと、覚える量が多く感じます。

それよりも、コードの構成音を確認しながら押さえる方が理解しやすくなります。

たとえばCmaj7なら、

C・E・G・B

という構成音を確認します。

そのうえで、どの音がルート、3rd、5th、7thなのかを見ながら押さえましょう。


得意なフォームばかり使ってしまう

実際の演奏では、どうしても押さえやすいフォームばかり使ってしまいます。

もちろん、最初はそれでも構いません。

しかし、練習ではあえてルールを決めて、普段使わないフォームも探してみましょう。

今回のように、

5フレット〜7フレット付近だけで弾く

という制限をつけると、指板上でコードを探す力がつきます。


Drop2ボイシングを独学で覚えるのが難しい方へ

Drop2ボイシングは、ジャズギターでとても重要な内容です。

しかし、独学で練習していると、

「フォームが多すぎて覚えられない」

「どのコードから覚えればよいか分からない」

「実際の曲でどう使えばよいか分からない」

「コードは押さえられるけれど、バッキングに使えない」

と悩むことも多いです。

横山貢介ギター教室 長津田・横浜校・オンラインで、ジャズギターのコードボイシング、Drop2、3ノートボイシング、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ、枯葉を使ったバッキング練習などを、一人ひとりのレベルに合わせてレッスンしています。

フォームの丸暗記ではなく、コードの仕組みや指板上での見方を整理しながら練習できるので、実際の演奏につなげやすくなります。

ジャズギターのコードやバッキングで悩んでいる方は、ぜひ一度体験レッスンをご利用ください。


まとめ|Drop2ボイシングは曲の中で覚えよう

今回は、ジャズギターでよく使われるDrop2ボイシングについて解説しました。

Drop2ボイシングとは、クローズドボイシングの上から2番目の音を1オクターブ下げた形です。

ギターでは押さえやすく、響きもジャズらしくなるため、バッキングやコードメロディでよく使われます。

まずは、

maj7
7th
m7
m7♭5

の4種類を覚えましょう。

覚える時は、

maj7の7thを半音下げる → 7th
7thの3rdを半音下げる → m7
m7の5thを半音下げる → m7♭5

というように、コード同士の違いを意識すると整理しやすくなります。

そして、フォームだけを覚えるのではなく、枯葉のような実際の曲で使ってみることが大切です。

5フレット〜7フレット付近など、範囲を決めてDrop2を探す練習をすると、得意なフォームだけに頼らず、指板上でコードを見つける力がつきます。

練習を続けると、指板上の景色が少しずつ変わってきます。

Drop2ボイシングに興味を持った方は、ぜひ枯葉のコード進行を使って練習してみてください。

Drop2ボイシングを独学で覚えようとすると、フォームの数が多く感じたり、実際の曲でどれを選べばよいか分からなくなったりすることがあります。

横山貢介ギター教室では、横浜・長津田・オンラインで、ジャズギターのコードボイシング、Drop2、3ノートボイシング、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ、枯葉を使ったバッキング練習などを、一人ひとりのレベルに合わせてレッスンしています。

フォームの丸暗記ではなく、コードの仕組みや指板上での見方を整理しながら練習できるので、実際の演奏につなげやすくなります。

「ジャズギターのコードが多すぎて覚えられない」
「バッキングで同じフォームばかり使ってしまう」
「枯葉やⅡ-Ⅴ-Ⅰで使えるボイシングを身につけたい」

という方は、ぜひ一度体験レッスンをご利用ください。

無料体験レッスンはこちら

独学で伸び悩んでいる方
ジャズやブルースを弾けるようになりたい方へ

横浜・長津田・オンラインで
ギターの個人レッスンを行っています。

当教室の生徒さんは
30代〜60代の趣味ギタリストが中心です。

こんな方が通っています

    • 独学で伸び悩んでいる

    • ジャズのアドリブを弾けるようになりたい

    • セッションに参加してみたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました